小樽の山並みを歩く
'08.10.07. 曇・雨
 7日札幌を出る頃から空模様は小雨、9時にJR小樽駅でF君と会い、駅前からバス で天狗山に向かう。ロープウェイ山麓駅でパーティのもう一人、M君と合流する。相談 の結果、雨具の装備もあるし、予定通り天狗山から塩谷丸山へ縦走することに決定し、 ロープウェイ天狗山山頂駅へ上がる。さすがに他には誰も乗っていない。






 天狗山から真っ直ぐに緩い上り勾配の尾根道を、まずは於古発山(標高708m)に 向かう。道々、全体に曇りだが道脇の混交樹林の間から時折小雨があったり、日が差し たり、天気はめまぐるしく変化する。於古発山山頂はコース途中のわずかな高まりで、 側の木に取り付けた標識がなければ、気付くことなく通り過ぎてしまうほどだ。





 於古発山で立ったままの昼食休憩の後、コース奥の遠藤山(標高735m)へ向かう。 ほどなく遠藤山山頂に到着。ここも山頂と呼ぶのもおこがましいような、展望の利かな い小さな高まりではあったが、ここで穴滝、毛無山、塩谷丸山と三方に分岐する重要な 地点で一等三角点が埋められており、この近辺では最高点になる。





 雨に煙る幻想的な乳色の霧を背景に、しっとりと水気で光る松の緑、白樺の黄、櫨の 赤が見事に調和して目を楽しませる。雨降りのうっとうしさを差し引いても、来てよか った。 たまさかの雲の切れ目から漏れる日差しは、山並みの彩りを鮮やかに写し出し、 熱された樹冠のそこここから杣人の炊ぎの煙のように水蒸気がゆらりと立ち上る。
天狗山から於古発山へ(写真は全てM氏撮影)
於古発山から遠藤山へ
遠藤山から塩谷丸山ヘ
塩谷丸山山頂から遠藤山の稜線を望む
目次  前のページ  次のページ