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「豊畑」から0.5キロほど歩くと「モエレ沼公園」東入口に着く。ここから公園の
方向へ折れて園内に入るには沼に架かる「水郷東大橋」を渡ることになるが、今回は橋
の袂から沼の外周堤防へと北へ歩き出す。この堤防上の道はサイクリングも出来るよう
に簡易舗装が施されており歩きやすい。堤防からは水面をびっしりと水草に覆われた沼
と周囲切れ目無く続くヨシ原をのんびりと眺めながら歩いて行くと、カモ、アオサギ、
トンビなどの鳥類、黄花をつけたハナショウブの群落などが出迎えてくれる。
水郷東大橋の袂からモエレ沼の外周土手上を歩くこと1キロほどで沼の北端にかかる
と、大きな橋が沼上を横断している。この橋袂には「すいごうきたおおはし」の銘とと
もに平成9年竣工とある。従って、モエレ沼に架かる橋は、ほぼ同時期に東西のほか、
北側にも作られていたことになる。今回初めて現場を歩かなかったら分からなかったこ
とだ。私の手元にある新書版・平成16年(2004)発行の「でっか字まっぷ札幌・
小樽」にもこの橋は記載されていない。橋の造りは立派だが人道橋のようだ。
「中沼小学校」前で道は二手に別れ、ここは中野街道を離れて北へ進む。民家はまば
らになって土地は畑か空き地が目立つ。1キロほど真っ直ぐ歩いて右手東に折れ、簡易
舗装の道を辿って福移地区に向かう。さらに1キロほど歩いてこの辺りの幹線道路を横
断して「福移小学校」への通学路に入る。道の左手には驚くほどの大きさに成長したヤ
チヤナギの大木が数本あって、きっと開拓当時からのものと思われる。
「福移神社」は福移小学校の手前の敷地にある。亡父のスケッチ帳の絵によれば、
神社の周りは木立に囲まれているように見えるが、今では参道の周りに樹木はなく二、
三基の記念碑が置かれている。折から、隣の敷地では、ぽつぽつと小雨の降る中で、
小学校の課外活動なのか先生の指導の下、一クラスの生徒が学校菜園の手入れをして
いた。校舎の方に目を移すと、スマートな鉄筋コンクリート2階建ての校舎の屋上に
は、立派な天文台が座っている。
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水郷東大橋からガラスのピラミッド |
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水郷北大橋からモエレ沼公園 |
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天文台のある福移小学校 |
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小学校敷地に並らぶ福移神社 |
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