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西町北20丁目バス停から「西野屯田通」に沿って南へ上る。途中で中の川を
渡り「上手稲神社の鎮座する学田山の丘(宮丘公園の一部)や宮丘中学校の校舎
を右に見て進み、「北1条宮の沢通」を横断するとすぐに「中の川」にぶつかる。
ここからは中の川の流れに沿ってさらに上流へ歩を進める。中の川は、かって
まっすぐ北へと流れていたのだが、その主流を平成期に人工的に追分川の流路に
流れるように工事がなされ、この地区の小河川の変遷は複雑でおもしろい。
西野7条9丁目の辺りから中の川は山側へと折れて老人ホーム「万寿園」の前
を過ぎ、「西野浄水場」の敷地の外れからは住宅街が切れて林間の山道に変わる。
手稲山へ上る道の途中から表示板も備えられている市民の森ルートを辿る。
この道は過去3度ほど歩いているので迷う恐れも無く安心して進んでいく。
さすがにこの季節になると樹林の緑が濃くなり、すっかり夏の山道になっている。
しばし山道を辿ると20分ほどで無名の251m峰の頂上に着く。ここには丸太
を半切りにした木のベンチもあり、ここで昼食休憩する。周りはクルマバソウの
群落で樹林の隙間から西野の市街や三角山、五天山が見え隠れする。
市民の森コースを下って宮丘公園の最奥部に出る。上追分川に沿う小径を下り
北1条宮の沢通の下を潜って進んでいくと、道は再び公園の中に入って行くが、
すでに花のない水芭蕉の大葉が咲く沢筋の湿地帯を経由して「宮丘小学校」の裏手
の丘に出てくる。学童の歓声が聞こえるこの高台からは、遥か遠くの石狩湾を背
景に、目の前には札幌の観光名所のひとつともなっている、石屋製菓のチョコレ
ート工場やコンサドーレのサッカー練習場がよく見える。
宮丘公園の園路を東に進み上手稲神社の鎮座する丘の東端へと向かう。
見晴らし広場と名付けられた丘(昔は学田山と称した)から、オオイタドリの
茂る中の小径を辿って直接というか非公式に神社の裏手に出ることができる。
今ここには新しく国土地理院の一等水準点が野菊の咲き乱れる囲いの中に移設
されている。表参道となっている上手稲神社正面の急な石段を下ると、再び
スタートの西野屯田通へと戻ってきた。
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中の川上流部 |
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西野市民の森・251m峰から三角山 |
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宮ケ丘北端より石狩湾 |
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上手稲神社裏の一等水準点 |
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