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藻岩観光道路の入口から逸れた道を500mほど進んだところから歩行スタート
する。地形図の記載によれば、三叉路の細い道からまっすぐ北へ上って行けば、藻
岩山へ登る北の沢登山口にぶつかるはずである。 ところが道は途中からだんだん
と人跡稀な状態に変わり、地図上破線で表示される幅員1.5m以下の道は現地に
行ってみるともう無くなっている。そこでさらに西に歩いて「左北の沢川」沿いの
道路に出てまた北へ上る。車の通れる道路のどん詰まりにやっと登山道の入口の表
示板を見出す。
現在の藻岩山の登山道は5つあるが、北の沢口からのコースは今回初めて上る。
地形図によれば、すぐに観光道路からの細道と合流することになっているが、どう
もそれらしき道はここにもないようだ。このコースは途中一度沢筋に下るが、あと
は一貫して山腹を巻いて上っていく。途中砥石山がよく見える場所は、3年前の台
風の直撃で大量に倒壊した枯れ木の林がまだそのまま傷跡を曝している。このコー
スは5つのコースの中で最も短距離且つ上りの傾斜も緩い楽な道で、すぐに通称
「馬の背」に達する。
馬の背からはT6分岐を経由して小林峠口へと足を向ける。このコースは緩い起
伏が繰り返されて気軽に縦走気分を満喫できるコースだ。
小林峠を上り下りする車の姿が林間から見えてくると、縦走路も終わりに近い。
昔のコースでは、小林峠口は峠のすぐそばにあったように記憶しているが、今回
歩いてみると途中に私有地があって、新道はこれを迂回して再度山腹の斜面を巻
いて、磐渓側に下った地点に移されていた。
そのため当初計画では北の沢の「山水団地」に下って真駒内駅行きのバスに乗る
予定でいたが、反対側の磐渓に下った先の磐渓バスの停留所に向かう。停留所でバ
スを待つ間、近くにまるやま幼稚園の課外活動用の小農園のような一角の木陰で涼
む。ここは「おひさまひろば」という木の看板が取り付けられていて、芝生、池、
花畑なども備えているが、通常は無人のようであった。
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藻岩登山道・北の沢口 |
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ルート途中の倒壊木 |
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藻岩登山道・小林峠口 |
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磐渓・おひさまひろば池の睡蓮 |
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