 |
山の手循環バスを「山の手4条11丁目」のバス停で下車、療育園に上る道
に入ってすぐの山腹の登山口が見える。これから上る親子連れ、下ってきた人
達など、日曜日ともあって気楽に多くの市民が散策を楽しんでいる。登山口を
はじめ、コースの分岐点には分かりやすい案内板があって、道迷うことはまず
ない。所々で山野草の写真を撮りながら私ものんびりと上る。
夏の盛りの山道は比較的花が少ない季節だが、それでも色々な野草が目を楽
しませてくれる。このコースは斜面の緩急が交互に繰り返されるコースで、小
学校児童でも楽に登れる。私がゆっくり歩いて頂上まで30分程度だった。
四の坂、六の坂と登り次いで、最後の九の坂から東屋を過ぎるとすぐに山頂
に至る。山頂の安山岩質の岩場には、すでに何組ものハイカーが来ていて、飲
食をしたり山頂からの眺めを楽しんでいる。夏の日差しは強いが北海道の風は
爽やかですぐに汗も収まる。今回の山頂からは、はるか遠くに恵庭岳の山頂が
雲の上に望まれた。三角山の一等三角点(標高311m)の横には山の説明板
も掲げられている。
水分を補給して一息入れた後、山頂直下の東屋から大倉山への縦走ルートを
進む。稜線の鞍部に下りるまでは急坂があるが、登山道には丸太の階段が取り
付けられており、足を滑らす危険も少ない。鞍部からは起伏の緩い尾根道が続
くが、狭い縦走路にもかかわらず道の周囲の樹林が緑陰を作っていて快適なコ
ースになっている。道端には、ヤマアジサイ、クズ、オオカメノキなどの花々
が見られる。
三角山から30分ほどで大倉山山頂(標高307m)に着く。ここには山頂
標識や三角点もないが、大倉山シャンツェのスタートハウスの裏手に当たる。
スタートハウスは既に市内有数の観光名所の一つで、山麓からジャンプ台に沿
って設けられているスキーリフトで労せずに上って来られる。ここからの市街
の眺めはすばらしい。
大倉山山頂からジャンプシャンツェに向かう前に、小別沢方面への縦走路を
少し行くと、私のお気に入りの場所がある。ここは市街の裏側の山なみ、砥石
山、神威岳、百松沢山、手稲山などが一望に見張らせる眺望のよいところで、
ベンチで休んで風を入れて、たまたまこの場所に来たハイカー達と山歩き談義
を楽しむ。
|
三角山・山の手登山道 |
 |
三角山山頂より遠く恵庭岳 |
 |
縦走路より三角山を振り返る |
 |
大倉山山頂より砥石山を望む |
|
|