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紅葉が色付いてきた18日、2年ぶりに藻岩・円山山麓を歩いてみた。市電
に乗って「中央図書館前」で下車、時節柄ささら電車の整備・試運転も行われ
ている「市交通局電車事業所」の横を藻岩山麓側へと歩いていく。正面の山麓
の崖には樹木の中を100段もあるだろうか、長い鉄階段が備えられている。
鉄階段を上り詰めると「東本願寺北海御陵」の横に出てくる。正面の高台の傾
斜地には沢山の墓所と納骨堂が納まり、春は桜、秋は紅葉がきれいなのだが、
今年の紅葉はまだ時期が早いようだ。
御陵からのだらだら坂を下った左手には「藻岩山ロープウェイ山麓駅」があ
り、付属の庭園の紅葉は見ごろであった。庭園には石森父子の文学碑や現在は
チョコレートのメーカー・ロイズのカフェに改装した「旧小熊邸」もこの一角
にある。庭園内には、エゾヤマザクラ、ナナカマドやカエデの紅色が、周囲の
シラカバの黄葉、針葉樹の緑と織りなして、深まりつつある秋の日に映えてい
る。
山麓の藻岩浄水場の旧施設「水道記念館」は、1年間の長期に及ぶ改修を経
て整備され今回改修後初めて前庭を訪れたが、札幌市街がすばらしい景観とな
って眼下に俯瞰できる広大な庭園に生まれ変わった。この庭園の地下は大規模
な浄化槽や沈殿池の集りになっているようだ。庭園の所々にオブジェとして飾
ってある記念物は、いずれも旧浄水場で使われていた設備の一部であるが、普
段は見慣れないものだけに一風変わった景観を作り出している。
「伏見稲荷神社」は明治40年に現在地に遷宮したが、札幌の伏見地区の名
称も京都本宮に由来して付けられた。朱塗りの本殿、末社、鳥居が並ぶ境内周
辺は昔からの札幌市街の紅葉の名所でもある。本殿の前には「願い石」があり
受験期の生徒がよく合格祈願に訪れる。今時期は、七五三のお参りで賑わう。
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北海御陵の坂から札幌市街 |
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藻岩ロープウェイ駅庭園の紅葉 |
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改修なった水道記念館前庭から |
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伏見稲荷神社参道の紅葉 |
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